イッカククジラ Narwhal

最大体長オス:4.7m
メス:4.2m
最大体重オス:1,600kg
メス:1,000kg
平均寿命オス・メス:25〜50年

伝説上の生き物であるユニコーンにあらゆる生物の中で一番近い形状の角を持つクジラである。オスしかこの角は持たないが、これは歯が伸びたものである。ねじれたように伸び続ける角は2.7m近くまでになり、角だけで重さが10kgにもなる。北極海周辺のみに生息するこのクジラは、白と黒のまだら模様の体をしている。氷の結氷と共に移動しながら暮らしており、氷が解け始める春になるとその割れ目に沿ってフィヨルドに移動する。夏の間はフィヨルド付近で暮らし、また氷が張り始める秋になると水深が深く、氷が張っていない海域へと移動するのだ。時として数百という群れを作ることもあるが、通常は20頭前後の同姓で群れは形成される。オス同士がメスを巡り争っているのは、オスの頭にある傷や折れた角がしばしば見られることからも明らかになっている。しかし、角を相手に突き刺すような致命傷を与える攻撃は確認されたことがない。海面に角を突き出したオス同士が角を交差させている様子も目撃されているが、それ以上の争いはしないようだ。

イッカククジラ 生息マップ

北極海沿岸。ヌナブト準州・バフィン島周辺で5月末〜6月中旬、氷の際を群れを作り通過する様子を見ることが出来る。

※シーズン: 6月上旬 ポンドインレット



バフィン島 ポンドインレットにて