ザトウクジラ Humpback Whale


クイーンシャーロット島近海にて
最大体長17m
最大体重40,000kg
平均寿命50年

世界中の海で見る事の出来る回遊性の大型クジラ。その移動距離は最も長いもので16,000kmと言われ、クジラの仲間では最長と考えられている。黒い体に長い胸ビレが特徴で、その胸ビレの長さは体の3分の1にまで及ぶ。個体によっては体と胸ビレの裏側が白いものもいて、ボートから見ると海の中を泳ぐ時にそれが青色に輝く。水中深く潜るときに背中を丸め海面に出すことからHumpback(猫背)という英名が付き、その後に大きな尾ビレも海面に出し勢いをつけて潜っていく様子を見ることが出来る。とてもアクティブでブリーチングと呼ばれるジャンプや尾ビレで海面をたたいたりする姿が良く目撃されるが、この行動理由については、解明されていないのが実情だ。彼らが好んで食べるのがオキアミ、ニシン、シシャモなどだが、捕食に際してバブルフィーディングという方法を取ることも知られている。これは小さな空気の泡を吐きながら泳ぐことによって泡の壁を作り、円を描くことによってその中に魚を閉じ込めるというものだ。

ザトウクジラ 生息マップ

太平洋沿岸。クイーンシャーロット島、その他B.C.州沿岸地域にて3〜4月の間、回遊してきた群れを見ることが出来る。クイーンシャーロット島周辺では6〜9月の間、定着する群れを見ることも出来る。
ザトウクジラの季節移動は長いことで知られている。冬の間、出産などのために熱帯の水域へ移動し、夏の間餌を求めて冷たい極北の海域へと移動する。大人の個体は夏の間、餌を捕らず体内に蓄えた脂肪を燃焼させながら冬を待ち、若い個体は母親の母乳で育つ。ザトウクジラは季節移動の際5,000km以上を約時速5kmから15kmでほとんど休まず進む。1ヶ月の移動距離は1,500kmを超えることもある。
※シーズン:6月上旬から9月上旬
 クイーンシャーロット島、グレートベアーレインフォレスト



船とランデブー

雄大な尾びれ