州の東部アラスカ国境に聳える5,000mを超える高峰から、極北の大地を滔々と流れるユーコン川。大地を紅く染めるツンドラの紅葉に、18万頭ものカリブー、5万頭のムースやグリズリーにオオカミが生息する大自然。ゴールドラッシュに沸いた古きよき開拓時代の名残を残す町を訪れ砂金掘りなど、自然の恵みにあふれた州です。
州名 | カナダ ユーコン準州 |
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州都 | ホワイトホース |
観光地 | ホワイトホース ユーコン川 ドーソン テュームストーン準州立公園 クルアニ国立公園 |
日本からユーコン準州に行くには、まずカナダ西海岸のゲートウェイ・バンクーバーに向かいます。
成田発:エアカナダ、日本航空
羽田発:全日空
※各社夕方から夜にかけて日本を出発し、バンクーバーに午前から午後にかけて到着。
バンクーバー→ホワイトホース間は、エアカナダ(1日2便)、ウェストジェットとファーストエア(各1便)。乗り継ぎの時間によっては数時間からバンクーバーでの宿泊も必要。
ユーコン川はユーコン準州とブリティッシュ・コロンビア州の州境にあるアトリン湖を水源としており、ユーコン準州を流れアラスカを抜けてベーリング海へと注ぐ、全長3700kmという世界で10番目に長い川だ。古くは先住民やゴールドラッシュ時の交通網として使われ、今でも廃墟となった住居跡や造船所など、当時を偲ばせる数々の遺物が川岸に現れる。この川の中でもラバージ湖北端から始まる最初の48kmは別名30(サーティ)マイルリバーと呼ばれ、その澄んだ川の流れはユーコン川の中でも緩やかで景色も最も美しいと言われている。ユーコンをカヌーで下る醍醐味はあえて言うなら、『その場所に身を置いていること』であろう。川の流れとの一体感、流れていく景色の中に溶け込むように咲いているピンク色のファイヤーウィード(ヤナギラン)、夏の間に顔を出す巨大なムース(ヘラジカ)、秋には空に舞うオーロラを見るチャンスだってある。キャンプ地では他のグループと同じ場所に泊まってはいけない決まりになっているので、自分たちだけのプライベートな空間が出来上がり、そこで楽しむ釣りと食事は忘れられないものとなるだろう。
また、ツアーに参加することによってカヌー初心者でも全く問題なく川仲間になることが出来、女性一人でも安心なのがこの場所の良いところだ。リバーガイドにより、装備の説明や漕ぎ方のアドバイス、川でのコースの取り方などがあらかじめ伝授される。
ユーコン川へはユーコン準州の州都であるホワイトホースが玄関口となり、バンクーバー空港から飛行機を利用して約2時間のフライトで到着する。そのアクセスの便利さと到着してからのワイルドさのギャップに驚く人も多い場所だ。
※シーズン 6月中旬から9月上旬
カナダ北西部に広がるユーコン準州は日本の約1.3倍の広さを有する北極圏内にかかる準州だ。地理的にお隣の米国アラスカと近く自然、文化とも似ているのが特徴である。その最大の魅力は雄大で手つかずの自然が残り、「ツンドラ」地帯が北部にある事。
8月下旬から9月上旬は晴天率もよく寒暖の差が激しくなりポプラ種や白樺の葉はいっせいに黄金色に輝く。ホワイトホース近郊には世界遺産に指定され、ウィルダネス(荒野)と呼ぶに相応しいクルアニ国立公園がある。国立公園では、氷河を頂いた山々が美しく山肌にはアルパインツンドラ(山岳ツンドラ植物)の紅葉が素晴らしい、また国立公園に沿って南北に走るヘインズハイウェイ周辺のポプラなどの黄葉を併せたコントラストはまるで地球を彩るようである。
これと同じ頃ユーコン北部にあるドーソンシティー近郊のデンプスターハイウェイ(テュームストーン準州立公園周辺)では、ツンドラの大地は緑の絨毯から真っ赤な絨毯に衣替えを終えている。
いわゆるツンドラ紅葉である。足元には荒野の大地にたくましく根をはわせたブルーベリーやクランベリーがいっせいに実を付け、赤色の絨毯に彩りを加えている。
晴天に恵まれ、条件が揃えば日没後にオーロラに会える可能性があるのもこの地域の特徴である。
ここユーコン準州には準州都であるホワイトホースが玄関口となりバンクーバー空港から飛行機を利用して約2時間でアクセス出来るのも魅力だ。
氷河の中にどっぷりと浸かり景観を独り占めしたければセントエライアス山系の中心部マウントクイーンマリーの氷河近くでのアイスフィールドキャンプをお勧めしたい。クルアニ国立公園の玄関口、ヘインズジャンクションから飛行機で45分、雪上の別天地に到着する。カナダ最高峰、マウントローガンを眺めながらコーヒーをすするのはこの場所だけの特権である。
※シーズン 6月中旬~8月上旬
オーロラは太陽の活動により飛んでくる粒子が、地磁気極周辺を取り囲んだドーナツ状の「オーロラオーバル」と呼ばれる周辺で衝突することによって現れる放電現象です。空気中の原子や分子の種類によって、緑や赤などのさまざまな色が現れます。
オーロラオーバルの下に位置するホワイトホースは、比較的晴天の日も多くオーロラ観察に最適な条件が そろっているため、美しいオーロラが観察されやすいのです。
ホワイトホース市内から北に約30km。タキーニ川のそばに建つタキーニリバーロッジ。
フランス人のオーナーの営む、ぬくもりにあふれた小さなロッジ。ユーコン準州をモチーフにした4室の部屋と、7部屋のオーロラスイートをご用意。
犬ぞり体験やクロスカントリースキー、さらにはロッジの近くにあるタキーニ温泉を訪ねてみたり、さまざまな楽しみが待っています。
楽しみなオーロラはロッジのデッキやラウンジからゆったりご覧頂くことができる、贅沢な環境を心行くまでお楽しみください。
極北の地・ユーコン準州ではアークティック・チャー(北極イワナ)やサーモン、カリブーミート、天然ベリーのジャムといった、大自然の恵み溢れる食事は見逃せません。
ユーコン準州はカヌーやハイキング、ラフティングなどアウトドア好きにはたまらない地だ。短い夏を満喫するかのように人々は大自然の中に繰り出します。
ハイキングやカヌーをしながらのキャンプ中に、ふと見上げた空にオーロラが舞う。そんな自然と渾然一体となる魅力ある体験が待っています。